介護業界と聞くと、3K(きつい、きたない、きけん)なイメージを持っている人がいるのですが、それは一昔前の話です。介護保険制度が制定される2000年までは、ボランティア色が強かったので、薄給で辛いというイメージが定着しましたが、今後の超高齢化社会への対策として、国自体が介護などの福祉事業に対し助成金などを給付するなど、状況は一変しています。事実、2018年には介護報酬が改定され、給料がアップしたところもあるようです。他よりもよい給料で働きたい場合は、このような介護報酬と給料の関係性などについても知っておくといいかもしれません。

介護職へ転職する場合は必ず介護系の資格を取りましょう。資格の有無だけで、資格手当がつくかが決まりますので、月収で1~3万円も変わりますし、今後、施設長や管理職などのキャリアアップを目指す場合、資格取得は必須の項目となります。介護資格の入り口である初任者研修資格を取得しようとした場合、6万円~12万円前後の費用がかかるのですが、介護事業を展開している大手の企業だと、資格取得の費用を全額負担してくれるところもありますので、転職される際は、資格取得支援制度があるかどうかも企業選定のポイントとなります。また、介護福祉士やケアマネージャーの資格取得の要件には初任者研修や実務者研修の取得が必須となっているので、上位の職種を目指す方は早期の取得が肝になります。

介護業界への転職のメリットの1つに、通常入社できないような大企業でも入社できるという点が挙げられます。本部へのキャリアアップも可能な企業が多いので、大企業の本部で働く足がかりとして介護職から入社するというのも一つの手です。